こんにちは・・・
今日はちょっと趣向を変えて・・・
先日嫁入りの決まったFLHR・・・
寂しいんですが、納車整備を一通りやりまして・・・
そこで・・・
せっかくなんで整備の一部ですが車載工具程度でチェックできるところを書いてみようかと・・・
自分で工具を使ってみるのもまた楽しみの一つ・・・
簡単なところばかりなのであまり期待しないように・・・
では・・・
車体の整備で気を付けなくてはいけない所・・・締め忘れ・・・
あっちもこっちもバラバラにして作業してると、何か忘れるもの・・・
今回は車体の左側から時計回りにぐるっと一周することに・・・
まずは、増し締めのポイント・・・
シフトチェンジの時に踏みつけてるアームの固定ボルト・・・
締まっているのにガタがある場合はシャフトのスプラインが減っている可能性もあります・・・
次にペグ・・・クルクル回ったりしていませんか・・・
サイドスタンドの固定ボルト・・・スパナでたまには締めてあげてください・・・
プライマリーカバー・・・
オイルの滲みがあっても早期なら増し締めで漏れが止まることもあります・・・
工具はしっかり奥まで入れる事、無理に締め過ぎない事・・・
プライマリーオイルのドレンプラグ・・・締め付けと漏れのチェック・・・
次・・・プラグ・・・
最近のモデルならまずカブることは無いんですが工具を持つ方にとってはやはりチェックしておきたい所かと・・・
まずプラグワイヤーの中・・・
錆・・・曲がり・・・潰れ・・・その他の腐食・・・など・・・ちゃんとカチッとハマりますか・・・
プラグを外します・・・専用のレンチを使うこと・・・
ヘッドから抜き取る前に回りのゴミチェック・・・
一吹きしてからプラグを抜かないと周りのゴミがシリンダーの中に入ります・・・ご注意・・・
プラグのチェック・・・
外したからって毎回ワイヤーでゴシゴシ磨かなくて結構・・・電極部分を傷だらけにするだけ・・・
磨くなら交換をお勧め・・・
取り付けるときはアンチシーズなどを塗ってあげるといいでしょう・・・
取付・・・
どこにでも書いてありますが、いきなり工具は使わない・・・
ワッシャー部分がヘッドに接触するまで手で締める・・・
奥まで入ったらソケットを付けて増し締め・・・
途中で硬くなったり、締めこみに違和感があったら即中止・・・
プラグの締めこみが終わったら、ワイヤーを押し込む・・・
最近のモデルはもちろんフューエルインジェクション・・・
タンクの下には高圧ホースのアダプター・・・
ココは触らない・・・ガソリンの漏れが無いか見るだけ・・・
漏れや滲みがあるようなら、お店に電話・・・走行は危険です・・・
次はマフラー・・・
モデルによって形は異なりますが、締め付けのポイントはほぼ一緒・・・
サイレンサーの根元部分・・・
クランプの位置・・・サイレンサーの口の部分と同じ位置に来るように・・・
上がダメな位置・・・下が正しい位置・・・
一度締めこんで・・・
45度くらい緩めて、もう一度締める・・・
ボルトの半月状の部分がバンド内にしっかり収まるように・・・
隙間があるとサイレンサーが抜け落ちます・・・
後はサイレンサーの後側・・・モデルごとに固定位置が違うのでご確認を・・・
次はバッテリー・・・
端子部分の増し締めです・・・
プラス側の端子を締めるときは、ボディーやマイナスの端子にレンチが接触しないように注意してください・・・溶接が始まります・・・
コンピューターのトレーをはめて、シートを取り付けます・・・
灯火類等のコネクターもチェック・・・
シートを付けます・・・
固定用のスクリュー・・・
ドライバーのサイズは適正なものを・・・
別のサイズで無理に締めこむと、外装などに思わぬ傷をつけてしまうことも・・・
たかだかシートを取り付けただけなのに傷を見るたび胸が痛みます・・・
次はオイルの滲みなど・・・
オイルフィルターの周辺・・・
クランクのポジションセンサーやステーター周りの滲みなど・・・
次・・・フロント周り・・・
キャリパー・・・
ボルトの緩み、ブレーキラインからのオイル漏れなどチェック・・・
ブレーキパット・・・
ディスクへの接触面・・・残量は大丈夫ですか・・・
ここでちょっとアクセサリーについて・・・余談です・・・
ハーレーのアクセサリーにはイモねじで固定するキャップが良くありますが、外す時にズルッと6角の面を潰してしまうことも・・・
組み付け時に黄色い緩み止めが付いているのを見たことがあるかと思いますが、これが意外とよく利いてまして・・・
こんなキャップ類を外す時は必ず温める・・・これ鉄則・・・
どうしてもじゃなければ無理に外さない・・・
キャップが素手で持てないくらい温めれば何とか緩む・・・
丸まってる工具は使わないこと・・・
今回はアクスルシャフトのナットを増し締めしたので外しました・・・
組み付けるときもロック剤を塗ること・・・
次にハンドル周り・・・
スイッチ類のカバーやレバーのホルダーにゆるみが無いかチェックします・・・
ここに使われているのが、トルクスと言われる星形のスクリュー・・・
使用するのはこんな形の工具・・・
この先端部分・・・なかなか尖った奴でして・・・
当たり所がわるければ10cmの高さから落としても、タンクやフェンダーに傷つきます・・・
なんでもいいので養生しておくことをお勧めします・・・バスタオルとか・・・
ミラーの合わせ方・・・どのモデルも同じ・・・
ドライバーで合わせてるミラーのアーム部分と・・・
ハンドルのライザー部分のラインが同じくらいになるように・・・
体格の小さい方はミラーを少し内側に・・・
ここがミラーの位置を一番調整しやすいところです・・・
ライザーの増し締め・・・FLHRなんでちょっとカバーを取り外します・・・
出ました・・・1年前に組んだ無骨なライザー・・・何度見てもデカい・・・
通常の締め付けは4ヶ所のボルトですが、この1.5インチ用のライザーは8ヶ所のボルトと2個のイモねじ・・・懐かしい・・・
これで、ハンドル周りの増し締め終了・・・
今度は車体の右側に移動して、エアクリーナー・・・
今回はノーマル・・・
カバーを外して、中をチェック・・・
僕の乗り方だと、5000km位が交換時期でしょうか・・・
こちらはオイル漏れ・・・ではなくエンジンの内圧が出てくるところ・・・
ブローバイガスがエアクリーナーの中に戻る仕組みになってます・・・
霧状の物が周りに飛び散るので、開けた際はふき掃除を・・・
掃除が終わったら、ここで組み付け・・・と、注意・・・
ボルトを通してから取り付けると合わせやすいんですが、その時に出るこんなゴミ・・・
一度目の組み付け時に切れてしまうガスケットの一部・・・
全部で3個・・・取り除いて捨てます・・・
まぁ、無いと思いますが・・・組付け時にこんなところに入ったら大変・・・吸い込まれちゃう・・・
全て組み上げたら、カバーを付けて終了・・・
あと、オイルのチェック・・・
もしもオイルが極端に減っていても慌てて足さないように・・・
補充も大切ですが減ってる原因を見つけなければ・・・
エンジンとミッションのドレンボルト周辺の漏れの点検と緩みの確認・・・
右側のエキゾーストパイプ周辺も増し締め・・・
サドルバックの取り付け・・・
レールに乗せて内側のピンで固定・・・
ツーリングモデルに限りますが、このバックを固定しているピン・・・サドルバックの脱着時以外にも月に一回は確認してくださいね・・・
最後に灯火類と、タイヤの空気をチェックして終了でしょうか・・・
調整が必要なポイントはあえて省きましたが、車載工具で確認できる所はこんな感じでしょうか・・・
走るだけではなく、たまにはこんな時間も良いのではないでしょうか・・・
思いが募りすぎてバイクに話しかけたりすると、場合によっては変人扱いされるのでご注意ください・・・
では、また次回・・・
お疲れ様でした・・・
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