2017年11月10日金曜日

歪み

さて

本日もS井さんのFLHの続き

ここ最近エンジンがストールして止まってしまうとの事

キャブレターのスクリューを回せど回せどよくならない

まずエアクリーナーのバックプレートを外してキャブレターを確認してみる

先日投稿した動画の様にマニホールドごと上下に動いてしまう

これでは空気を吸い込んでアイドリングも不安定になる





それほど年数も経過していないのにこういう状態になってしまう原因は後ほど



念の為キャブレターをOHして中の状態も確認しておくことに





フロート(浮)のテスト

穴は空いていない様子


新しいシールとマニホールドを取りつける

点検の終わったキャブレターをマニホールドに組み付けて角度を合わせる

下げ過ぎたり上げ過ぎたりすると折角合わせた油面の意味が無くなる



問題はここから

エアクリーナーのバックプレートを合わせてみる

取付位置はキャブレター側の3ヶ所とロッカーボックスから伸びるブラケットの1ヶ所

計4ヶ所



キャブレター側の3つの穴に合わせると

エンジン側のブラケット穴が数ミリずれる

合計4本のボルトを均一に締め込んでいけば組み付けることは出来るが全体的にかなりのストレスがかかる

このストレスのせいでマニホールドのシールにズレが起こり2次空気を吸い込んでしまう

結果

アイドリングが不安定になる


穴位置を合わせるためにブラケットを少しだけ加工



まず真ん中あたりでカットする

ほんの少し角度を付けて面を合わせる

そしていつもの溶接



出来上がり

少し角度を付けたS井さんのFLH専用ブラケット



4箇所の穴位置もピッタリ

これで吸気系部品の歪みがなくなる

こういうちょっとした一手間がビンテージの修理で大切なところ



こちらサイドカバーを固定するクリップ

固定が甘いのでボルト止めに変更



内側のブラケットにナットを溶接





ボルト止め

これでもう落ちないと思います

見た目もそれなり




前回フィッシュテールマフラーを組んだ時に気になっていた部分

左のサイレンサーが外側にズレてる



修正するのは丸い輪っかのPクランプ

長年使っていると何となく歪みが出てくるもの



ついでにサイレンサーのサポートブラケットを補強

廃材の中から見つけたボルトを旋盤で棒状に加工する


決まっていつも折れる場所に溶接



これで長距離走っても大丈夫



塗装して完了



サイレンサーも左右揃って良い感じ



来週はテストライド


機嫌がなおっていると良いのですが

ではまた

Shino

0 件のコメント:

コメントを投稿